商標登録 区分ガイド 第12類

新しいSUV自動車を開発したよ。車のモデル名もかなりいい名前が思いついたから他者に真似されないように商標登録しておきたいな。
それなら、『自動車並びにその部品及び附属品』が含まれる12類は忘れずに指定する必要がありますね!12類には、車やバイクといった乗物に関連した商品がたくさん含まれていますよ。確認しましょう。

目次 Index
第12類は、乗物及び乗物の部品などの区分(分類)
第12類には、主に、陸上、空中又は水上の人又は商品を輸送するための乗物及び装置などが含まれます。
おおむね、自動車や船、飛行機や電車を連想していただくと分かりやすいかもしれません。
第12類に含まれる商品・含まれない商品
第12類の主な商品一覧
第12類に含まれる主な商品は、以下のとおりです。
これらの商品は、Amazing DX®で指定して商標出願することができます。
- 牽引車
- 荷役用索道
- 陸上の乗物用の動力機械器具(その部品を除く。)
- 軸(陸上の乗物用の機械要素)
- 軸受(陸上の乗物用の機械要素)
- 軸継ぎ手(陸上の乗物用の機械要素)
- 動力伝導装置(陸上の乗物用の機械要素)
- 緩衝器(陸上の乗物用の機械要素)
- ばね(陸上の乗物用の機械要素)
- 制動装置(陸上の乗物用の機械要素)
- 落下傘
- 乗物用盗難警報器
- 車椅子
- 陸上の乗物用の交流電動機又は直流電動機(その部品を除く。)
- 船舶並びにその部品及び附属品(「エアクッション艇」を除く。)
- エアクッション艇
- 航空機並びにその部品及び附属品
- 鉄道車両並びにその部品及び附属品
- 自動車並びにその部品及び附属品
- 二輪自動車・自転車並びにそれらの部品及び附属品
- 人力車
- そり
- 手押し車
- 荷車
- 馬車
- リヤカー
- タイヤ又はチューブの修繕用ゴム貼り付け片
- 乳母車
上記の「第12類の主な商品」は、一例です。
このほかにどんな商品が第12類に含まれて、どんな商品が含まれないのか、具体的に見ていきましょう。
こんなものを指定したいときは(第12類に含まれる商品)
自動車に関係する商品
→Amazing DX®で指定したいときは、その商品が含まれる項目を指定してください。
例えば……
含めたい商品 | → | Amazing DX®上での選択 |
自動車、乗用車 トラック、トラクター | → | 自動車並びにその部品及び附属品 |
自動車用座席カバー バンパー | → | 自動車並びにその部品及び附属品 |
二輪車に関係する商品
→Amazing DX®で指定したいときは、その商品が含まれる項目を指定してください。
例えば……
含めたい商品 | → | Amazing DX®上での選択 |
オートバイ 自転車 | → | 二輪自動車・自転車並びにそれらの部品及び附属品 |
二輪自動車用タイヤ 二輪自動車用リム 自転車用タイヤ 自転車用荷かご | → | 二輪自動車・自転車並びにそれらの部品及び附属品 |
自動車やバイクの作動に関係する商品
→Amazing DX®で指定したいときは、その商品が含まれる項目を指定してください。
例えば……
含めたい商品 | → | Amazing DX®上での選択 |
陸上の乗物用のガソリン機関 陸上の乗物用のディーゼル機関 陸上の乗物用のガスタービン | → | 陸上の乗物用の動力機械器具(その部品を除く。) |
クラッチ機構(陸上の乗物用の機械要素) 歯車(陸上の乗物用の機械要素) 変速機(陸上の乗物用の機械要素) | → | 動力伝導装置(陸上の乗物用の機械要素) |
円板ブレーキ(陸上の乗物用の機械要素) ブロックブレーキ(陸上の乗物用の機械要素) | → | 制動装置(陸上の乗物用の機械要素) |

人気が出たら、車種名をそのままに電気自動車版も開発して売り出す予定だよ。見たところ12類の商品はエンジンで動く乗物ばかりのようだけど、電気自動車を追加しなくていいのかな。
電気自動車も12類の「自動車」に含まれますので、自動車本体に使用する場合は商品を追加する必要はありません。ただし、自動車のバッテリーや電気自動車の充電装置など、電気的な装置にも商標を使用する予定があれば、第9類等から選択する必要があります。

第12類には含まれない商品
バッテリーおよびライト類

なるほど、同じ「車の部品」でも、電気系統の部品は違う区分を指定する必要があるんだね。
その他の商品
→Amazing DX®で指定したいときは、チャットで弁理士にご相談ください。
- 遠隔操作式乗物(おもちゃを除く。)
その他の第12類には含まれない商品
おもちゃ類

人気がでたらミニカーの販売も検討しているから、28類も指定しておいたほうがよさそうだね。
第12類の商品を指定して、商標出願しましょう!
第12類は自動車やバイクなど乗物に関する区分です。
自動車・バイク・自転車、部品メーカーの方はまず第12類をご検討ください。
Amazing DX®では、オンラインで簡単に指定商品・役務が選べます。
まずは商品を多めに選んで検索し、調査後に×が出たものだけを外して再検索することも簡単です。
どの商品・役務を選んだらいいか迷ったときは、商標専門の弁理士があなたの疑問にお答えします。チャットでお気軽にお問合せください。
参照:特許庁「『商品及び役務の区分』に基づく 類似商品・役務審査基準〔国際分類第11-2022版対応〕」