商標出願の流れがわかる!具体的に解説

商標出願を考えているんだけど、出願全体の流れについて、まとまった資料はないかな?

商標出願を検討していても、出願の流れが分からないと、不安になりますよね。
そこで、本記事では商標出願の全体的な流れから、準備段階から提出手続きまでの詳細な手順を解説します。

この記事では、商標登録までの手続きの中でも、特に、商標出願の流れを取り扱います。

Application to Registration Flow
商標登録全体の流れ。この記事では、最初の「商標出願」部分を扱います。

商標登録までの手続を知りたい方はこちら!

商標出願の手続きと流れの全体図

商標出願は、おおまかに以下の流れになります。

Application Flow

出願前の準備: 商標・指定商品/役務を選ぶ

商標出願前に、まずは商標と、商標を使用する指定商品・役務を選びましょう。

ブランドに合った商標を選ぶ

商標を選ぶ際には、ブランドのイメージや独自性を考慮し、ブランドに合った商標を選ぶことが重要です。ブランドと商標の一貫性を持たせることで、消費者に強い印象を与え、ブランド価値の向上につながります。

子供をターゲットにしている商品だから、ポップで元気な字体でロゴを作ろうかな。

ただし、この時点で登録可能かどうかは分からないため、あくまで候補という形でいくつか用意するのがよいでしょう。

どの商品・サービスで出願するかを決める

商標出願を行う商品やサービスを明確に決めることは重要です。

商標は、出願時に指定した商品やサービスに対して保護されます。
出願時に明確に指定しなかった商品やサービスは保護範囲外となるため、後から権利保護を求めようとした場合、再出願の手続が必要になってしまいます。

そのため、商標出願のときに指定する商品・サービスの範囲は、商標の使用範囲と一致させる必要があります。

この商品はスポーツ飲料だから、第32類の「清涼飲料」を指定すればいいかな。

商標出願の予算を知っておく

商標出願には一定の費用がかかるため、事前に商標出願の予算を把握することは重要です。
予算を明確にすることで、必要なリソースを適切に配分し、商標出願を円滑に進めることができます。

商標出願には出願料や手数料が必要となります。
また、必要に応じて商標調査や法律相談などの追加費用も発生する場合があります。
そして、これらの費用は、指定商品・サービスの数(区分数)に応じて変わることが多いため、商品・サービスをよく検討した後で予算を決めるのがよいでしょう。

Amazing DXで出願する場合の費用は、費用ページから計算できます。

1区分だから、だいたい10万円くらい見ておけば余裕があるかな。

商標出願の予算を事前に計画し、必要な費用を確保することで、商標出願プロセスをスムーズに進めることができます。

商標調査(商標検索)を行う

商標調査(商標検索)は商標出願前に行う重要な手続きです。

他社が同一または類似の商標を既に登録している場合、商標が登録できないだけでなく、その他社から商標権侵害であるとして損害賠償や商品回収を求められるなどのトラブルが起こり得ます。
商標調査を行うことで、商標出願の成功確率を高めることができます。

商標調査では、主に以下のことを確認します。

  1. 同一性調査: 既に登録されている商標と提出予定の商標が同一または類似しているか確認します。
  2. 識別性調査: 商標出願を予定している商品やサービスについて、商標が普通名称だったり、単なる品質表示でないかを確認します。

商標が登録できない理由はこの他にもあり、判断には専門的な知識と経験が必要なため、商標調査は専門家に依頼することがおすすめです。
適切な商標調査を行うことで、商標出願の際に問題を未然に防ぐことができます。

商標調査で、出願したい商標と似ている商標が出てきたら、商標を変えた方がいいんだね。
商標を変えてもまだ似てると言われて、調査が続くのは困るなぁ。
文字商標の場合、頭に別の文字や言葉を付けると、類似と判断されるのを避けられる可能性が高まりますよ。
変更後の商標で再検索するのも忘れないでくださいね。

最初から登録可能性の高いロゴを作成するサービスも提供しております。ぜひご活用ください。

商標出願に必要な書類を作成する

出願する商標が決まったら、必要な書類を作成していきましょう。

出願書類のサンプルはこちらにあります。

出願する商標のデータを作成する

標準文字で出願する場合には、データを用意する必要はありませんが、以下の商標の場合は、商標データを作成する必要があります。

ロゴ商標や画像商標、その他願書に貼り付ける画像については、8㎝四方になるように調整します。

音の商標に関する音声ファイルの形式については、特許庁のページをご参照ください。

ロゴマークは白黒とカラー、どちらで出せばいいの?
実際に使う方を出願するのがオススメです。
ロゴ付きの請求書を白黒印刷で発行するなど、実際に使うとき白黒のことが多いのであれば、白黒で出すのがよいでしょう。
カラーで使うことが多い、色に特徴があるなどの場合は、カラーで出すのがよいでしょう。

指定商品・指定役務を記載する

指定商品・役務は、後から範囲を狭めることはできますが、広げることはできませんので、慎重に書く必要があります。

事前に検討した商品・サービスから、出願に適したものを選択します。

自己流で書いてしまうと、「商品が不明確である」「区分が違う」などの拒絶理由を受け、登録できないことがあります。
特許庁の「商品・役務名検索」から、区分と商品名を確認して記載したほうがよいでしょう。

Amazing DXなら、特許庁に認められやすい商品名・サービス名で出願できます。

出願人名・出願人住所を記載する

商標出願において、正確な出願人名と出願人住所の記載は重要です。
これにより、商標権の所有者を明確にできます。

出願人名と出願人住所のどちらかが違う出願は、違う出願人からの出願と判断されてしまうため、正確に書いておかないと、自分の過去の出願を理由に拒絶理由を受けてしまうというケースもあります。

また、代理人を指定していない場合、特許庁からの郵送物は、出願人住所に送付されます。
出願人住所は、郵便物を受け取りやすい住所にすることをおすすめします。

一度、特許庁に出願等をすると、住所に対して識別番号が付与されます。
二回目以降の出願には、住所の代わりに識別番号を使うとよいでしょう。

個人事業主の方が出願する場合の注意点はこちら。

特殊な記載事項を記載する

その他、特殊な記載事項がある場合、願書に記載します。

などが当てはまります。

必要な書類を特許庁に提出する(+出願料の支払い)

願書ができたら、特許庁へ提出します。
提出方法は大きく分けて、オンラインで提出する方法と、郵送等で提出する方法があります。

オンラインで提出する場合

オンライン提出だと、以下のようなメリットがあります。

オンラインで願書を提出する方法は、下記をご確認ください。

Amazing DXの場合、オンライン提出のメリットを受けられます。

郵送で提出する場合

郵送だと、以下のようなメリットがあります。

郵送で願書を提出する方法は、下記をご確認ください。

追加書類を提出する場合

商標出願について追加の提出書類がある場合、出願のすぐ後で提出することもできます。

たとえば、以下のようなケースが挙げられます。

これらの書類は、拒絶理由通知を受けてから提出してもよいですが、応答期間が短く、承諾書を得られなかったということもあります。

出願時にあらかじめ提出しておくことで、手続きを円滑に進めることができます。

まとめ

以下に、商標出願の全体的な流れをまとめます。

  1. 出願する商標候補を考える
  2. 商品・役務を決める
  3. 商標調査をする
  4. 予算取りをする
  5. 願書を準備する
  6. 願書などを提出する

商標出願は専門的な手続きであり、必要な書類や手続きの遵守が求められます。
また、必要な様式や要件も時代とともに変わっていきます。

困ったときは、商標の専門家である弁理士のアドバイスを受けましょう。

自分で願書を準備して、最終確認のために弁理士に相談する、という流れにすると安心だね。
スムーズな手続のために、弁理士を活用してみよう。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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