商標登録って何だろう?概要・方法・費用を解説 商標出願前商標登録後用語解説 2023年4月20日 2024年10月21日 Amazing DX guide 商標登録って何だろう? 「商標登録」って、聞いたことはあるよ ビジネスをするのに大事そうってことはぼんやりと知ってるんだけど、具体的なことは分かってないな どんなものか、知っておきたいな 商標登録は、安全にビジネスを行うために非常に大切です どうやってするのか、費用はかかるのかなど、知っておきましょう 商標登録とは? まず「商標」とは、「事業者が、自分の商品やサービス(役務)を、他人のものと区別するために使用する標識(マーク)」のことを指します。 「この名前のシャンプーは自分の好みに合っている」 「この瓶のドリンクはおいしい」 「このロゴの飲食店なら安心して利用できる」 こういった時の「名前」「瓶(の形)」「ロゴ」が商標です。消費者は、商標を、商品・サービスを選ぶ判断基準にしています。 商標が世の中に認知され、信用を積み重ねることで、その商標のブランド価値が高まります。商標は、商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。 これを、特許庁へ登録することが、「商標登録」です。 商標登録すると、登録権利者は商標を独占的に使用できます。他人に模倣されたり、勝手に使用されたりしたときには、その模倣や使用をやめさせることができます。 また、登録された商標と同じ商標・類似する商標は、後から登録することができません。そのため、他人が同一・類似の商標を登録することを防ぐこともできます。 逆に言うと、登録しないまま商標を使っていると、他人から商標権侵害を訴えられたり、登録しようと思ったときにはできなくなっていたりする可能性があります。 くわしくは、以下の記事で解説しています。 商標とは何か。備わる機能や重要性などを解説します。 大切なブランドを守る – 商標登録のメリットや効果とは 商標登録できないもの 商品やサービスに使用している名前やマークでも、例えば、以下のものは登録することができません。 自己の商品・サービスを他人のものと区別できないもの 公益性に反するもの 他人の登録商標や周知・著名商標等とまぎらわしいもの くわしくは、以下の記事で解説しています。 商標登録できない?出願を考える時に注意すべきポイント 商標登録する方法 商標登録するためには、まずは特許庁に出願をします。出願すると、特許庁で審査され、登録が認められれば「登録査定」が発行されます。登録査定の受領後30日以内に登録料を納付すれば、晴れて商標登録です。 出願書類には、商標や権利者の情報のほか、商標を使用する商品・サービスを記載する必要があります。 くわしくは、以下の記事で解説しています。 商標登録の大まかな手順を解説! 商標登録にかかる費用 費用は、主に「特許庁に支払う費用」と「専門家(特許事務所や弁理士)の手数料」の2つに分けられます。 特許庁の費用は、以下の通りです。 出願費用3,400+(区分数×8,600)円登録費用区分数×32,900円(10年一括納付の場合) 弁理士などの手数料は、事務所によって異なるので、事前に見積を依頼しましょう。自分で出願・登録の手続きをする場合は、弁理士などの手数料は発生しません。 くわしくは、以下の記事で解説しています。 商標登録の費用の相場とその内訳は?総額まで詳しく解説! 商標登録した後は? 商標権の存続期間は、10年です。存続期間は、10年ごとに更新できます。 更新手続きには、1区分あたり43,600円(10年一括納付の場合)の特許庁費用が必要ですが、手続きを取れば半永久的に登録を維持することができます。 自分の権利として、ずっと持っておくことができるんだね 商標登録についてまとめ 「商標登録」=自分の商品・サービスを他人のものと区別するためのマークを、特許庁に登録すること 商標登録すると、その商標を独占的に使用できる 商標登録するには、特許庁へ出願して審査を受ける 商標登録には、少なくとも特許庁に支払う費用が必要 商標の手続きで悩んだら、知財の専門家=弁理士にご相談ください。 Amazing DX®では、商標専門の弁理士が、スピーディーにあなたの疑問にお答えします。 商標出願の前にリスクを回避しましょう! リスクを事前に確認しませんか?商標検索することで、競合他社や既存の権利者との衝突リスクを減らせます。 まずは、商標とヨミガナを入力し、特許庁に出願されている商標を無料で検索してみましょう。 商標 : ヨミガナ: 無料で商標検索する この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者