商標登録の「区分」と「費用」の関係は? 費用 2022年5月10日 2023年10月13日 Amazing DX Support Team 商標登録の費用は、何によって変わるの? 商標登録をするときに、商品や役務(サービス)が区分に分けられていることは知っているけど、商品の区分とサービスの区分とか、各区分によって金額は違うのかな? どの区分を選んでも、1区分であれば庁費用は同じです。通常は、事務所の手数料も1区分であれば同じでしょう。どの区分を選ぶかより、区分の「数」で費用は変わりますよ 区分と費用の関係を知り、適切な区分で商標登録の権利化を目指しましょう。 費用は区分の「数」で変わる 第1類~第45類まで分けられた商品・サービスの中から、いくつ選択するかによって、費用が変わります。区分が増えるごとに、『特許庁に支払う費用(印紙代)』と、専門家(特許事務所・弁理士)に依頼する場合の『手数料』が増額します。 区分が増えれば権利範囲が広がるため、適切な区分であるか、求める権利範囲が取得できるか、などの検討・審査も増えるためです。 区分については、以下の記事をご確認下さい。 商標登録の区分の迷わない決め方!指定商品・サービスは何類を選ぶべきか解説 商標登録にかかせない商品・サービスの分類とは 調査時にかかる費用 調査の場合、印紙代はかかりませんので、特許事務所・弁理士の調査報告書の作成手数料のみがかかります。区分が増えれば検討は増えるため、手数料が区分に応じて加算される点は同じです。 なお、我が国は類似群コードという独特の制度を採用し、類否の範囲を決めています。検討の範囲は、区分数が増えることや類似群コードが増えることによっても広がります。このため、区分数の他に類似群コード数により手数料が決められることも多いです。 出願(申請)時にかかる費用 下記の合計: 印紙代 3,400円+(8,600円×区分の数) 特許の出願がクレーム数に応じて、また、複数意匠一括出願が意匠の数に応じて増加するのと同様である。 手数料は、区分数に応じて加算されていくことが多い。 1区分の場合に10,000円~50,000円程度 登録時(登録査定後)にかかる費用 下記の合計: 印紙代 【5年分の場合】17,200円×区分の数 【10年分の場合】32,900円×区分の数 手数料は、区分数に応じて加算され、成功報酬が設定されていることが多い。 1区分の場合に0円~40,000円程度 更新時にかかる費用 下記の合計: 印紙代 【5年分の場合】22,800円×区分の数 【10年分の場合】43,600円×区分の数 手数料は、区分数に応じて加算され、その後の期限管理料が設定されていることが多い。 1区分の場合には、10,000円~30,000円程度 【5年分】と【10年分】って? 商標権の存続期間は10年ですが、登録料の納付は「10年分一括納付」または「分納(5年分毎を2回に分割)」の選択が可能です。10年分の方が費用は割安になります。 他の記事でも表でわかりやすく紹介しています! 商標登録の費用の相場とその内訳は?総額まで詳しく解説! 商標登録に必要な手数料とは?登録までの費用を詳しく解説! 商標登録に必要な特許庁への納付費用は?詳しく解説! ※ここで紹介した特許庁に支払う費用(印紙代)は、法改正等により改定される場合がございます。最新の情報は、特許庁のサイトにて公表されておりますので、以下のページでご確認ください。参照:産業財産権関係料金一覧 https://www.jpo.go.jp/system/process/tesuryo/hyou.html 自分でされる場合の参考記事はこちら 上記では、知財の専門家(特許事務所・弁理士)に依頼する場合の『手数料』込みでご紹介しました。費用を安く済ませるために、ご自身で商標の出願を手続きしたいという方は、以下のページを参考にしてみてください。出願の書類の作成方法のみではなく、ご自身で手続きをすることのメリット・デメリットもご紹介しています。 自分で商標登録を申請することで費用を抑える方法を解説 3分でわかる!商標登録出願の書き方について 区分の「数」とは関係がないもの 拒絶理由通知が発行され、補正書や意見書を提出し対応する場合、原則、印紙代はかかりません。但し、補正の結果、区分数が増加となれば、8,600円×増加区分の数の印紙代が発生します。特許事務所・弁理士の補正書・意見書作成手数料がかかります。通常は区分の数とは関係なく、対応する内容と分量に応じて手数料がかかりますが、区分が多くて検討や反論の内容が増える場合は、手数料も増えることになります。また、要した時間に応じてすなわちタイムチャージ制を採用する事務所も多いです。また、拒絶理由通知に対応しない、または、諦めた場合でも、出願時にかかった費用は返金されません。 区分の「数」で金額が変わるんだね。じゃあ、指定商品の「数」は関係あるかな? 指定商品の数も、費用とは関係ありません。区分内であればいくつ記載しても費用は同じです。 指定商品の数も費用とは関係なし ただし、費用とは関係なく、他の理由で指定できる商品の「数」は制限がありますので、詳しくは別のガイドページをご覧ください。 商標出願に際して、商品・役務をたくさん指定しても問題ないでしょうか? 類似群コードの数は、どのようにカウントされますか? 類似群コードは何を示す?商標登録の区分との違いも解説 多区分を指定する場合、費用が心配… 上記で説明のとおり、区分数に応じて費用が加算されていきますので、区分を多く指定した場合には、費用が心配になってきますよね。しかし、Amazing DXなら、5区分目以降の登録時の当所手数料は、定額になります。 区分の数が多くて費用が心配なときでも、定額なら出願しやすいね!区分の「数」で費用が変わること、覚えておこう! Amazing DXで計算してみましょう! 当所が提供しているオンラインサービス「Amazing DX」を利用すれば、あなたの出願したい区分数に応じて、簡単な費用の計算ができます。さらに、手数料は、特許事務所・弁理士へ直接依頼するより安く抑えることができます。 計算シミュレーションは無料です。さあ、計算してみましょう! ⇒料金計算ページへ また、「この区分は必要?不要?」など、あなたのビジネスが取得すべき区分のご相談もお気軽にお問合せください。商標専門の弁理士がサポートします。 商標出願・登録の費用を確認しましょう! 商標出願の費用を知りたいですか? 区分数に応じた見積もりを算出し、商標出願・商標登録の費用を確認してみましょう。 ご利用料金の確認 この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 森山 浩 リサーチャー, 弁理士, 監修者