商標を登録するには?出願から商標登録までの流れを解説! 商標に関する手続 2022年3月29日 2023年6月8日 Amazing DX guide 商標登録するには 商標登録したいんだけど、やったことがないから、どこから手を付ければいいのか、全く情報がなくて困ってるんだよ。 そうですね。専門家(弁理士)に依頼するとスムーズに進みますが、何も知らない状態では、正しい判断ができないこともあるので、ポイントは抑えておいた方が良いと思います。 そうだよね。商標登録するには、どんなポイントがあるのかな? この記事では、商標登録をするにあたり、概略をつかめるようにその要点と内容を解説します。 商標登録するためのポイント 商標登録するためには、大きく分けて以下の5つのステップを段階を追ってクリアしていくことになります。 1.商標の決定(どんな商標をどの範囲で登録したいか決める)2.調査(似ている商標が登録されていないかなどを調べる)3.出願(特許庁に出願の手続をする)4.審査(特許庁の審査を受ける)5.登録(特許庁に登録の手続をする) 1.出願する商標の決定 新しく立ち上げる会社や新商品や新規サービスに、どんな名称を付けて活動をしますか? 商品やサービスについて使用される名称やマークが商標権の対象になるため、商品名やサービス名の候補を考え、決定することからすべてが始まります。 商標登録にかかせない商品・サービスの分類とは また、出願する商標は、文字のみにするか?ロゴ(図形を含む)にするか?と迷うことがあります。この点について、以下記事で解説していますので、気になる方はご覧ください。 文字の商標登録どうすればいい?ロゴとの違いも解説 この記事をご覧になっている皆さんは、既に決まった商標が頭に浮かんでいるだろうと思います。そうであれば、次のステップ(調査)に進みましょう! 2.登録可能性の調査 商標が決定したら、その商標が登録できる可能性を確認します。商標は出願したら必ず登録になるわけではありません。似ている商標が既に商標登録されていたり、その商標が一般的な名称であったりする場合などには登録が認められません。 似ている商標(同一または類似の商標)があるかどうか あなたの考えている商標と似ている商標が既に登録されている場合には、出願しても登録は認められません。それを出願前に調べることができます。専門家(弁理士)に調査を依頼することもできますし、自身が無料で検索できるデータベース(特許情報プラットフォーム:j-platpat)もあります。操作方法は以下のリンクをご参照ください。 3分で分かる!商標登録の検索方法 当事務所では「Amazing DX®」という、独自サービスを提供しており、無料の商標調査検索システムを利用することが出来ます。 Amazing DX®商標調査 出典:https://amazing.dx.harakenzo.com その他に登録が認められないケースもあります 似ている他社や他人の商標が登録されていなくても、商標法の制度上、登録が認められないケースもあります。例えば、商品「苺」に「いちご」という普通に使用されている名称は商標登録できません。専門的な用語になりますが『自他商品等識別機能』が無い商標は登録できないことになっています。この点はケースバイケースですので、詳細は弁理士に相談することをお勧めします。 要件をサクッと確認!商標登録するために必要なこととは (留意事項)出願前の商標調査は必須ではありません。調査をしなければ、出願できないということはありませんので、状況や事情を考慮した上で、調査をスキップして出願を行うケースもあります。 3.特許庁への出願手続き 次に、特許庁への手続きに移ります。最初の手続きとして、商標出願を行います。願書(「商標登録願」)という専用の書面を作成し、特許庁に提出します。出願する商標の他に、商標登録を希望する商品やサービス(役務)を指定します。提出方法は、はオンラインもしくは紙書類(郵送or特許庁の窓口に持参)で行います。 紙書類で提出した場合には、特許印紙代の他に電子化料金という費用も別途発生します。願書を特許庁に提出した後、通常1~2週間程度で「電子化料金納付のご案内」という振込用紙が郵送で届きますので、その振込用紙に記載された金額を所定の金融機関に振込みすることになります。 出願後、約1ヶ月を経過した頃に、特許庁により出願した商標が公開されます。これは商標が出願されたことを公に知らせるためのものなので、公開された時点では、まだ登録されていないことに注意が必要です。 4.特許庁での審査 出願された商標は、出願された順に特許庁で審査がなされます。特許庁では、似ている商標はないか、その他登録ができない理由はないかを、審査官が一つずつ判断します。審査にかかる期間は、概ね出願から7ヶ月~11ヶ月程度とお考えください。 商標登録が拒絶された場合 特許庁の審査の結果、商標登録できないという通知が来ることもあります。その際には、指定する区分や商品を修正(補正)・削除したり、審査結果に反論(意見書を提出)したりすることで、登録が認められることがあります。自分で対応することもできますが、よほど対応に慣れた方でない限り、専門家(弁理士)に対応を依頼することをお勧めします。 5.特許庁への登録手続き 全ての審査にクリアすると、特許庁から「登録査定」が通知されます。その通知を受けても、登録料を納付しないと商標登録できないので、注意が必要です。 登録料は「登録料納付書」という専用の書面を作成し、特許庁に提出します。その後、晴れて権利として設定登録され、「商標登録証」が発行されます。 なるほど!商標登録するには、5つのステップがあって、それぞれ注意するポイントがあることが分かったよ。申請したら、自動的に登録されるんじゃなくて、登録の手続きも必要なんだね。 商標登録の費用については、以下の記事をご参照ください。 商標登録の費用の相場とその内訳は?総額まで詳しく解説! 最後に:商標登録をするには いかがでしたでしょうか?商標登録をするためには、大きく分けて5つのステップがあることがお分かりいただけたと思います。実際にはステップ毎に注意事項があり、専門的な知識が必要なことが間々あります。 商標登録出願・登録料納付などの手続きを代行してもらうメリット 当事務所では「Amazing DX®」という、商標登録に関する手続きをオンライン(ウエブサイト上)で完結できる独自サービスを提供しています。チャットを利用してやりとりできますので、お気軽にご活用ください。また、「Amazing DX®」では、商標に関する様々なコンテンツを提供しておりますので、ぜひご参照ください。 国内の出願から登録までのやりとりは弁理士が行いますので、サービスの品質を担保しながら、価格を抑えつつ、スピーディーに手続きができます。まずは、アカウント登録からお試しください。 この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者