商標登録に必要な、出願用紙の細かい決まりについて

用紙に決まりってある?

今、パソコンが壊れていて、手書きで商標登録願を作成したいんだ。B5用紙にボールペンで書いてもいいかな。
残念ながら、B5用紙は特許庁への手続きに使えませんので、A4用紙を買ってきてください。
そうなの!?先に用紙の決まりを確認しておいた方がよさそうだね。
そうですね、1頁中の行数や上下左右の余白についてなどなど、他にも細かい決まりがありますよ。

ここでは、出願に用いる用紙について、細かい決まりを説明いたします。

商標登録願(願書)に記載する内容については、別の関連記事で説明していますので、以下の記事をご確認ください。

3分でわかる!商標登録出願の書き方について

自分で商標登録を申請することで費用を抑える方法を解説

商標に関する手続の方法3つ

手続きをどのような方法で行うかによって、願書用紙の細かい決まりも変わってきます。
そのため、まず、どの方法で特許庁へ願書を提出するかを決める必要があります。

1.オンライン

2.特許庁へ直接持参

3.郵送

それぞれの方法での詳しい手続については、こちらの記事をご確認ください。

出願用紙の決まり

オンラインの場合

オンラインで商標登録願を提出する場合、以下の事項に気を付けてください。

<特許庁への送信ファイル形式>
電子出願で手続をするために扱う書類は、XML系書類とSGML系書類の2種類あります。
商標出願の場合、SGML系書類となります。

<文字>
・文字はJIS-X0208-1997に準拠したシフトJISコードで定められている文字を用いる。
・【】、▲▼、半角カタカナや丸付き数字が使用不可(欄名の前後に「【」及び「】」を用いるとき又は商標登録を受けようとする商標を記載する欄(以下「商標記載欄」という。)の中に記載するとき等を除く。)。

<他>
・イメージはモノクロ2値イメージ(PNG、GIF、BMP形式)とフルカラーイメージ(JPEG形式)が使用可能。グレースケールイメージ(JPEG形式)は使用不可。

特許庁へ送信できるデータの書式が決まっているので、その書式に沿っていなければ、基本的にはエラーが出て送信できない仕様になっています。
ひな形があるので、そちらに書き込むことで簡単に願書が作成できます。

参考:電子出願での書類の分類と対象書類
申請書類の書き方ガイド内の商標登録出願手続ガイドライン

特許庁への持参又は郵送の場合

紙で商標登録願を提出する場合、以下の事項に気を付けてください。

<紙の種類>
・日本工業規格A列4番(横21cm、縦29.7cm)の大きさのもの、つまりA4用紙を用いてください。

<文字の大きさや余白、行間などのレイアウト>
・字は、日本産業規格X0208号で定められている文字を用いる。
・余白は、少なくとも用紙の上に6cm、左右及び下に各々2cmをとるものとし、原則としてその左右については各々2.3 cmを超えないものとする。
・書き方は左横書、1行は36字詰めとし、各行の間隔は少なくとも4mm以上をとり、1ページは29行以内とする。
・文字は、10ポイントから12ポイントまでの大きさで、タイプ印書等により、黒色で、明瞭にかつ容易に消すことができないように書く。

参考:出願の手続(令和4年度版)「第五章 商標登録出願の手続 第一節 願書、申請書の作成方法」商標施行規則様式集 様式第2(第2条関係)
   

上記の細かい決まりを守れるなら、手書きも可能です。楷書ではっきり書いてください。
もし特許庁の審査官が読めないと判断すればどうなるの?

願書の様式を間違えると

詳細は、こちらの記事をご確認ください。

商標登録願を提出した日ではなく、瑕疵を解消する書面を提出した日が出願日になります。
なるほど。出願日が繰り下がるのは嫌だなあ。家族にパソコンを借りて書類を作成することにするよ。

フォーマットのダウンロード

特許庁などでフォーマットがダウンロードできます。

オンラインの場合

電子出願用のひな型が、電子出願ソフトサポートサイトにてダウンロード可能です。

特許庁への持参又は郵送の場合

知的財産相談・支援ポータルサイトの各種申請書類一覧から、紙手続きでの商標登録願のひな型をダウンロードすることが可能です。

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商標出願に際しては、用紙に細かい決まりがあるだけでなく、願書の内容であったり手数料の納付であったりと、面倒なことが山積みです。
仮に全てクリアして出願できたとしても、願書中に不備があったり、先行商標がある・指定商品役務に不備がある等で拒絶理由通知が出る可能性もあります。

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Supervisor for the article:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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