商標登録までにかかる期間とは? 商標に関する手続 2022年4月1日 2023年6月14日 Amazing DX guide 商標登録までにかかる期間はどれくらい? 新商品を企画しているよ!商品名が決まれば商標を出願するのだけど、販売までに商標登録は間に合うのかな? 登録になるまでのおおよその期間を知れば、いつごろ出願すべきか逆算できますね。拒絶理由通知が発行されて審査が遅れてしまう場合のことも頭に入れておきましょう 商品化のスケジュールに合わせて、商標出願・登録を検討したいですよね。商標を出願してから登録になるまでの所要期間を把握して、戦略的に出願しましょう! 商標の「存続期間」を知りたい方は 商標登録の存続期間や更新に関する記事もアップしております。以下のページからご確認下さい。 登録された商標の存続期間と更新制度が設けられている理由を解説! 商標登録の後は期限管理が重要!商標権の有効期限について知ろう! 出願から商標登録までにかかる期間は、約7~12ヵ月 2022年3月時点で、出願から商標登録までにかかる期間は、約7~12ヵ月となっております。商標を出願した後、特許庁では、審査が行われます。近年、特許庁への出願件数の増加により、審査期間が長期化しています。 審査期間 商標出願後、特許庁では、以下の二段階の審査が行われます。 方式審査(~約1ヵ月) 正しく出願が行われているかの審査です。・出願書類に不備がないか・必要な手数料が納められているか 実体審査(約6~11ヵ月) 商標自体が登録可能かの審査です。・ありふれた名称を使用した商標でないか・他人の登録商標と類似していないか・指定商品や役務(サービス)、区分の記載は正しいか ※上記は一例であり、他にも様々な審査項目で審査されています。 <参考:特許庁「初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~」> 登録査定~設定納付 上記の審査期間を経て、登録査定が出されます。この時点ではまだ登録(権利の発生)ではありません。登録査定の日から30日以内に登録料の納付を完了させて、晴れて登録となり、登録証が発行されます。 商標を出願後、特許庁からくる「査定」とは?「登録査定」は登録証のこと? 商標登録料納付書の記入と注目すべき事項を解説 特許庁による商標審査着手状況(審査未着手案件) 特許庁のホームページでは、商標審査着手状況の情報が公開されています。また、審査期間は、審査部門によっても若干の差があります。自分が出願した商標が、いつごろ審査開始されるかの目安を知りたい場合は、以下のリンクよりご確認下さい。 【特許庁:商標審査着手状況(審査未着手案件)】https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shinsa/status/cyakusyu.html 注意!拒絶理由があれば登録までの期間は延びてしまいます 上記で説明した特許庁の審査において、登録が認められない理由(拒絶理由)が見つかった場合、「拒絶理由通知」が発行されます。この拒絶理由を解消しなければ登録になりません。特許庁への応答の機会が与えられますが、意見書・補正書などを提出する時間、それらを受けて特許庁が再審査を行う時間の分、期間が延びてしまいます。 ただし、登録できないと決まったわけではないので、ご安心下さいね! 商標登録出願の拒絶理由通知とは?どう対応すればいい? 順調な場合でも商標登録までだいたい1年ぐらいかかるんだね。なんか長く感じるなぁ・・・常に1年前から商品名の商標出願を準備しておけるとは限らないし・・・ 早期の権利化を求める方のために、審査期間を短くする制度もありますよ できるだけ早く登録を受ける方法 (1) 早期審査 早期審査の申請をすることで、申請日から約2ヵ月で最初の審査結果通知を受け取ることができます。ただし、早期審査の請求には要件があります。詳細は、早期審査に関する以下のガイドページまたは当所ホームページ(「早期審査のご案内」)でもご確認いただけます。 商標の早期審査とは? 商標登録を早める方法について解説! (2) ファストトラック審査 一定の条件を満たして出願すれば、出願から約6ヵ月で最初の審査結果通知を受け取ることができます。条件は、出願時に指定商品・役務の記載を、特許庁が指定する記載と一致させることです。 【特許庁:類似商品・役務審査基準】 https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/trademark/ruiji_kijun/index.html この条件を満たしていれば、自動的に適用されるので、申請手続も手数料も不要となります。(1)の早期審査より、やや期間はかかるものの、利用のしやすさはファストトラック審査でしょう。 商標の権利化を早めるファストトラック審査制度について解説! (3) 審査を遅らせる原因をなくす 上記(1)(2)を利用しないとしても、「正しい書式で記載する」「手数料を正しく納付する」ことで、スムーズに審査は進みます。また、事前に商標調査をしておくことで、先行商標の有無を把握すれば、「拒絶理由を受領する可能性をなくす」こともできます。 審査期間を早める方法もあるんだね!商品化スケジュールに合わせて活用してみよう! まとめ 商標は早めに出願するのがまず大切ですが、権利化を急ぐ方のために、審査期間を短くする方法もあります。計画中のビジネスに合わせて、使用予定の商標を戦略的に出願しましょう! Amazing DXを活用すれば、他人の登録商標を検索したり、ファストトラック審査における特許庁が指定する記載を選択できるようになっています。 審査が遅れる原因をなくし、より早く審査結果が得られるよう、Amazing DXがお役に立てれば幸いです。 ⇒商標検索へまた、Amazing DXからのご依頼は、経験豊かな弁理士が、書式においても、拒絶理由への事前対策に関しても、指定商品に対しても可能な限り早く登録を受けられるよう対応しますので、通常に比べて審査期間が短くて済みます。 ⇒Amazing DX 無料で利用を開始 この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者