商標登録に関する謎。同じ名前の登録商標が存在するのはなぜ? 商標出願前 2022年4月20日 2023年6月19日 Amazing DX Support Team J-platpatで登録商標の一覧を見ているのだけれど・・・まったく同じ名前の商標が登録されているよ! 同じ商標でも登録されることってあり得るの? ありますよ。指定している区分や類似群コードが異なれば、同じ商標であっても登録は可能です。 登録商標を検索していると、同じ名前の商標が複数登録されていることがあります。似ている名前の商標はともかく、同じ名前の商標が登録されているのはなぜでしょうか。この記事では、同じ名前の商標が登録される理由について解説致します。 同じ名前の登録商標が存在する? 商標権は、商標と、商標を使用する商品・役務(サービス)のセットで登録されます。登録された商標は、出願時に指定した商品・役務に対してのみ、権利が発生します。 つまり、出願時に指定しなかった商品・役務に対しては、権利が発生しません。そのため、ある商標Aが登録されていても、該商標Aが出願時に指定していない商品・役務を指定することで、商標Aと同じ名前の商標でも、登録を受けることができます。 具体例 同じ名称の商標が登録されている事例を、実際に見てみましょう。 (商標登録第5722718号)LINE (標準文字) (商標登録第5794495号)LINE (標準文字) 上記2つの登録商標は、全く同じ構成の文字商標です。ここで、商標登録第5722718号の商標と、商標登録第5794495号の商標のそれぞれについて、区分と類似群コードを比べてみます。すると、下記のようになります。 登録番号区分類似群商標登録第5722718号第43類、第44類42A01、42A02、42B01、42V04、42W01、42X10、42X29、42D01、42V01、42W02、42X23商標登録第5794495号第20類17C01、19B21、19B23、19B33、19B42、20A01、24A01 上記2つの登録商標の類似群コードを比較すると、区分も異なり、同一の類似群コードもありませんね。 別記事でもご案内致しました通り、類似群コードとは、互いに類似すると推定される範囲の商品・サービスをグルーピング化するものです。特許庁では、「類似商品・役務審査基準」を策定し、その中で商品・サービスに類似群コードを記載しています。 同じ名前の商標で、先願の商標と同じ類似群コードが指定されている商標は、基本的には登録が認められません。類似群コードが同じであれば、原則、商品・サービスは類似していると判断されます。 (区分と類似群コードの詳細は、別記事をご確認ください。) 先の登録商標Aとは異なる類似群コードを指定した上で出願すれば、登録商標Aと同じ名前の商標も登録は可能なのか。 先願以外の拒絶理由が指摘されなければ、同じ名前の商標が登録される可能性は十分にあります。 出願の際には、指定する商品・役務について十分にご検討を! 商標を出願する際には、商標を使用する可能性が少しでもある商品・役務は可能な限り指定することをお勧め致します。出願後、使用予定のある商品・役務をさらに追加して出願したい場合は、改めて出願することもできます。しかしながら、先の出願に対しては、指定商品・役務の追記ができないため、新たに出願する必要があり、新出願の費用と書面作成の手間がかかる他、新たな出願については、はじめの出願に比べて出願日が遅れてしまいます。 また、商標を使用する可能性が少しでもある商品・役務は出願時に可能な限り指定することで、他人により、別の指定商品・役務を指定した上で、自社の商標を出願されることを防ぐことができます。 自社の商標を他社に出願されるなんて恐ろしい話だ・・・。それだけは避けたい!でも、広めに商品を指定しておいても、結局使用しない商品がでてくるかもしれないし・・・何の商品をどの範囲まで指定すればよいのかわからない! もし、指定するべきか判断に困る商品・サービスがあるなら、出願前に専門家に相談するのも一案ですよ。貴社の事業展開を伺った上で、指定が必要な商品・役務についてのアドバイスをもらえるでしょう。 確かに。当社の事業展開や出願の目的も専門家にお話した上で、相談した方がよさそうだね。実務書を読んで自身で決めるよりも安心できそう! コストの削減のためにも、当事務所の弁理士と一緒に、指定する商品・役務を選びましょう! 出願前に、指定する商品・役務の範囲について迷われている場合は、当所へお気軽にご相談ください!貴社の事業展開や出願に至った経緯などをふまえて、指定するべき商品・役務を当所からご提案させていただくことも可能です。当所へお気軽にご相談くださいませ。 商標出願について、弁理士にじっくり相談してみませんか? 簡単にお申込みいただけます。 指定商品・指定役務の決め方など、30分単位でじっくりご相談いただけます。 もちろん秘密は厳守。あなたのビジネスに合わせた商品・サービスをご提案いたします。 ご相談のお申込みへ進む この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者