商標出願の初心者向けガイド:未登録使用のリスクと出願の注意点 商標出願前 2023年5月26日 2023年6月19日 Amazing DX guide 商標登録を考えてるんだけど、注意しなきゃいけないことって何かな? まず商標調査を行い、適切な指定商品・役務を選びましょう。そして、商標を「使用」することが大切です。未登録で商標を使うとリスクが伴うから気を付けなければいけません。 商標を未登録のまま使っているとどうなるの? 未登録の商標を使うと、不正競争行為や権利を侵害されてしまうので保護を受けにくくなります。さらに、他人が先に出願をしそれが登録されると、自分が先に使用していたとしても、先使用権が認められなければ、その商標が使えなくなる可能性があります。 未登録商標の使用に伴うリスク 未登録商標の使用は、様々なリスクを伴います。 一方でどういったリスクが伴うのかを、知っていれば、商標登録をすることの大切さも分かる事でしょう。 ここでは、考え得るリスクの紹介と、商標登録を進める上でのステップを解説します。 リスク1 保護を受けにくい 未登録の商標を使用している場合、不正競争行為や侵害行為からの保護を受けにくくなります。 商標登録により、商標権が法的に保護され、他人による不正な使用から守ることが可能になります。 リスク2 他人の商標権を侵害する可能性 自社の商標が他社の登録済みの商標に類似している場合、無意識のうちに他社の商標権を侵害してしまう可能性があります。 その結果、法的な紛争に巻き込まれ、損害賠償請求を受ける可能性があります。 リスク3 商標の独占使用が難しい 他人に先に出願され登録されると、先使用権が認められない限り、自社の商標が使えなくなる恐れがあります。 結果として、商標を変更せざるを得なくなる場合もあります。 リスク4 事業拡大の障害 商標が登録されていないと、将来的に事業を拡大する際に問題となる可能性があります。 日本国内での事業拡大であれば、その事業で必要な商品や役務を指定して商標を出願、登録をすればよいでしょう。一方で、新たな市場を求めて諸外国への進出を検討している場合、その国で同名または類似の商標が登録されていると、進出が困難になる場合があります。 以上のようなリスクを回避するためにも、自社の商標を登録し、その権利を保護することが重要です。 ステップ1 事前に調査を行いましょう 商標を出願する前に、他社がすでに同様または類似の商標を登録していないか調査することが重要です。 同一または類似の商標が存在する場合、出願が拒絶される可能性があります。また、他社の商標権を侵害してしまうと、損害賠償請求や差止請求を受けるリスクもあります。 対処法として、事前に商標データベースを活用し、適切な調査を行うことが求められます。 商標調査に関しては、以下の記事も併せてご覧ください。 商標調査:商標登録できるか出願前に検索! ステップ2 適切な指定商品・役務を指定しましょう 商標は出願時に指定した商品又は役務に対してのみ保護されます。したがって、出願する商標がどの商品や役務に使用されるのか、明確に指定する必要があります。不適切な商品・役務の指定は、出願の拒否や後々の権利侵害の可能性を生む可能性があります。 対処法として、自社のビジネスに適した商品・役務を選択し、その選択に対する十分な理由を説明することが重要です。 ステップ3 商標は適切に使用しましょう。 登録した商標は適切に使用しなければなりません。不適切な変更や使用を行うと、商標権が取り消される可能性があります。さらに、商標が3年以上使用されていない場合も取り消し請求の対象となります。 対処法として、登録した商標を定期的に使用し、その証拠を残すことが推奨されます。 商標の使用に関しては、以下の記事も併せてご覧ください。 商標登録 商標の使用とは まとめ 自社のブランドを確固として保護するためには、商標の出願は必要不可欠です。そしてその出願には、適切な調査、指定商品・役務の明確な指定、そして適切な使用が求められます。 これらの注意点を理解し、対処法を行うことで、あなたの商標は安全に保護されるでしょう。 当事務所は「Business戦略参謀」として、商標に関するご相談を承っております。ご要望などありましたら、まずは右下のチャットからお申しつけください。 リスクを冒してまで未登録商標を使用する理由はないね。まずは、商標登録だね。 ` 商標出願の前にリスクを回避しましょう! リスクを事前に確認しませんか?商標検索することで、競合他社や既存の権利者との衝突リスクを減らせます。 まずは、商標とヨミガナを入力し、特許庁に出願されている商標を無料で検索してみましょう。 商標 : ヨミガナ: 無料で商標検索する ` この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者