商標登録は海外でも必要?出願・登録の方法は? 外国商標制度商標に関する手続 2022年3月29日 2024年9月4日 Amazing DX Support Team 商標登録は海外へも必要? 自社の製品を海外へ輸出することになったんだ 日本で商標権を取得していたら、そのまま海外でも商標を使用していいのかな? 日本で権利を取得した商標を、そのまま海外で使用するのはリスクがありますよ 商標をはじめとする知的財産は、各国の法律のもとで権利として成り立つため、原則として、その権利の効力は登録を受けた国に限られます。 このページでは、海外での商標登録の必要性、出願方法についてご紹介します。 商標登録を海外で行うことの必要性 日本で取得した商標権は、日本国内でしか効力が及びません。 そのため、日本で商標権を取得している商標であっても、外国では他人に商標権を取得されていることがあります。 その場合、その商標を付した自社製品を外国へ輸出すると、その国の他人の商標権の侵害となる可能性があります。 外国で商標を使用するときは、その国でも商標権を取得しておくべきです。 商標調査の重要性 海外への商標出願の前に、商標調査を行うことも有効です。 その国での登録可能性を知ることができる他、同一・類似の第三者の商標への侵害を防ぐことができます。 「せっかく出願した商標が、先に登録された商標により拒絶された」とならないためには、むしろ経済的・効率的なのです。 外国商標出願を検討すべき人はこんな人 自社製品を外国へ輸出・販売している その国で他人に商標権を取得されている場合、他人の商標権の侵害となり、差止・損害賠償を請求される可能性があります。 輸出を確保するためには、その国で商標出願をしておく必要があります。 外国に自社の営業所、現地法人等がある すでに自社商標が使用されている場合、他人の商標権を侵害しているとすれば、営業上大きな問題となるでしょう。 今後輸出量が増加する見込みの国がある 将来生じるかもしれない問題を、未然に防止するためです。 外国で商品・サービスの提供を行う場合はもちろんのこと、主なマーケットは国内であっても、製造が外国である場合に、その国での商標権取得が必要な場合もあります。 じゃあ、輸出先の国には、商標出願を考えなければいけないね でも、どうやって出願すればいいんだろう? 輸出国が多いから大変そうだなぁ 外国で商標を出願・登録する方法は、2通りあります 「直接出願」と「マドプロ出願」 直接出願(各国別出願) 商標権を取りたいと思う国に、個別に出願をするものです。 その国の代理資格を有する者(現地代理人)を通じて手続きを行います。そのため、複数の国で商標権を取得したい場合は、国の数だけ手続きが必要です。 マドプロ出願(マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願) 多数の国々に一度に出願ができるしくみです。 「マドリッドプロトコル」という、商標の国際登録制度を定めた条約に加盟している国に出願することができます。 参考:特許庁【商標の国際出願】締約国一覧 特許庁「商標の国際登録制度活用ガイド」より それぞれのメリット・デメリット 簡単に言うと、直接出願には、柔軟に対応して出願できる点にメリットがあります。一方、マドプロ出願には、手続の簡便さと費用面にメリットがあります。 それぞれのデメリットは、主にもう一方のメリットの裏返しです。 日本で商標権を持ってるし、輸出国が多いから、今回はマドプロ出願が良さそうだ! まずは、輸出国がマドプロ加盟国か確認してみよう マドプロ出願について、さらにくわしくは、下記の記事をご覧ください。 外国で商標を登録する方法:マドプロ(国際商標登録)出願を解説! 外国商標出願の検討を! 商品販売のみならず、製造過程においても海外との関係は切り離せません。 問題を未然に防ぎ、ブランド力を強化するために、外国商標出願をご検討ください。 当事務所は、様々な国への豊富な出願経験を持つ、外国商標に強い事務所です。 初めて外国へ出願される方、どのルートでの出願がいいか迷っている方も、お気軽にご相談ください。商標専門の弁理士が、あなたの疑問にお答えします。 各国の情報については、Amazing DXガイド記事「外国商標制度」タグからもご確認いただけます。 外国商標出願は、外国に特化した弁理士事務所にお任せを。 当所は、創業以来、多数の外国事務所とお付き合いを重ねてまいりました。米国、欧州、韓国などはもちろん、アフリカや中南米、中東にも対応しております。 あらゆる国に対応した、HARAKENZOの外国商標出願サービスを、ぜひご体感ください。 Amazing DXの外国出願 この記事の監修者: HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK 大阪法務戦略部長 八谷 晃典 スペシャリスト, 弁理士, 特定侵害訴訟代理人, 監修者