企業・ブランドの「顔」!ブランディングにおけるロゴの役割とは

ブランディングにおけるロゴの考え方

僕が勤めるアパレル会社で新しいブランドを立ち上げることになったんだ!ブランドロゴはどんなのがいいかな?イラストや色をたくさん使った凝ったデザインのロゴにしたいな
確かに凝ったデザインのロゴも良いですが、ブランディングにおいては、凝ったデザイン=優れたデザインとは限りません。ブランドロゴは何度も変更できるものではありませんから、覚えやすく、ブランドイメージに沿ったデザインを考えましょう

ロゴは、さまざまなシーンで末永く使用できるデザインであるべきです。今後のビジネスの発展や商品の売れ行きを左右すると言っても過言ではありません。しっかり考えてロゴ作成に取り組みましょう。

ロゴは企業・ブランドの『顔』!

街中で、「あの店はファーストフード店」「あそこはコーヒーショップ」「あそこはアパレル店」などと認識できるのはどうしてでしょうか。
店内に入って商品を確かめなくても、ロゴを見て認識できたのではないでしょうか。これがロゴの力です。
ロゴは、「どんなお店(企業・ブランド)」かが一目で認識できる、企業・ブランドの『顔』なのです。

なぜロゴが必要?

人は、視覚から8~9割の情報を得ていると言われています。そして、文字よりも絵や写真の方が注目しやすく、印象に残りやすいという性質を持っています。

人々がサービスや商品に好感を持った時、ロゴを通して、そのブランドイメージを脳に記憶します。それが繰り返されることで、ロゴを見ただけでブランドを認識してもらえるようになり、良いイメージが固定化されていき、やがて顧客からの愛着や信頼を得られることになります。

このように、ロゴは、企業や商品・サービスと顧客との「信頼」の証となるのです。

ロゴの役割

対外的な役割

1つめは、『企業の理念』や『ブランドに込めた意味』を伝える役割です。
文章で説明しなくても、企業や商品・サービスが伝えたい想いを視覚的に分かりやすく表現できます。
世の中にあるロゴは、単なるイラストや文字ではなく、企業・ブランドのコンセプトを元にデザインされたものがほとんどです。

2つめは、競合他社と差別化する役割です。
消費者は、お店に行ってたくさんの商品が並んでいる中からロゴを目当てに商品を探し出します。また、知っているブランドという点で安心感があります。
その結果、自分の好きなロゴのついた製品を持つことで優越感や満足感を得ることもあります。

対内的な役割

ロゴは、『企業の理念』や『ブランドに込めた意味』が表現されていることが多いです。
ロゴを認識することで、企業・ブランドのコンセプトや特徴、目指すべき方向を示すことになり、社員の意識を向上させ、団結力を生み出す役割があります。

どんなロゴがいい?

企業ロゴ、商品・サービスのロゴは、一度決まったら簡単に何度も変更できるものではありません。そのため、企業理念やブランドのストーリーに基づいて、今後何十年も使用することを想定して決定するべきです。

1.『企業の理念』や『ブランドに込めた意味』を反映したデザイン

企業理念やブランドイメージに沿っていないデザインは、商品やサービスが世の中に間違った認識をされてしまうおそれがあります。
そのため、伝えたいイメージとデザインは統一感を意識することが重要です。

2.あらゆる媒体で視認できること

ロゴは、商品パッケージのほか、広告、webサイト、アイコン画像、名刺や封筒など、あらゆるものに利用されることが想定されます。
そのため、モノクロでの印刷や、さまざまな拡大・縮小パターンに耐え得る簡素なデザインである必要性が出てきます。
とすれば、配色などが煩雑すぎず、幅広く活用できる汎用性を備えた、シンプルで構成要素の少ないデザインになるべきです。

3.知的財産権を侵害しないこと

前述の2.のように、視認性を考慮すれば、ロゴはシンプルなデザインになるべきと申し上げました。しかし、シンプルゆえに、既に存在するロゴや商標と類似し、権利を侵害してしまわないかという懸念点が出てきます。
せっかく検討を重ねて作ったロゴも、権利侵害で訴えられれば、ブランドの価値、ひいては企業のイメージダウンになりかねません。

ロゴのデザインを最終決定する際は、権利を侵害していないか、確認するようにしましょう。

<確認方法についての関連記事>

凝ったデザインのロゴにしたいと思っていたけど、縮小してよくわからなくなってしまえば意味がないね。それに、ブランドロゴに興味を持ってくれた人にロゴの意味を説明したとき、よりブランドを好きになってもらえるようなストーリーを込めたものにしたい!この想いをデザイン化するにはどうすればいいんだろう?

ロゴデザインの作成方法

主に以下が考えられます。

1.内部で制作
社内にデザイナーを擁しておられる企業は、社内でロゴの制作することもできます。
しかし、漠然としたアイデアをイメージどおりの形にするには、知識や専用のツールも必要になります。
自社にデザイナーがいない企業は、ロゴの制作は外注を検討されることをおすすめします。

2.個人のフリーランスデザイナーに発注
ロゴ制作業務を請け負っているフリーランスのプロのデザイナーに直接依頼する場合です。
デザイン会社へ依頼するよりも予算を抑えられる場合もありますが、デザイナーによってまちまちです。また、個人で業務のすべてを行っている場合、打合せや期日など柔軟に対応することが難しい可能性もあります。

3.デザイン会社に発注
デザイン会社へロゴの制作を依頼する場合です。高品質で予定に合わせた進行が期待できます。制作するうえで、綿密な打合せを行いながら、細かな要望を聞いてもらえることも可能でしょう。
ただし、予算面や、後々の著作権で揉めないか(デザイナー作成によるロゴの著作権はそのデザイナーに帰属する)、という懸念点があります。

4.HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARKの「ロゴ作成サービス」
当所では、当所によるロゴ作成から商標登録までのワンストップサービスを行っております。
・無料相談のご利用が可能(1時間まで)
・当事務所のデザイン経験を有する所員がロゴマークのデザインを担当
・当事務所の弁理士が商標調査→出願→登録まで対応
・大規模事務所によるワンストップサービスで費用が抑えられるうえ、きめ細かいリーガルサービスをご提供
・作成したロゴに関する著作権については、お客様に移転し、一切の権利行使をしないことを約束

当所のワンストップサービスであれば、依頼先が複数になる場合に比べコストが抑えられるほか、ロゴ作成と商標調査をタイムロスなしに実施できます。

ロゴ作成サービス

また、例えば、登録を受けた商標の適切な使用についてのアドバイス、模倣被害が生じた際の対応など、商標登録後の「ブランド戦略」のお手伝いもさせて頂きます。

当所のブランド戦略について

想いを込めたロゴデザインにしたいのはもちろんだけど、予期せぬイメージダウンを避けるには、商標調査や商標登録も大切だね。一緒に手続しておくと万全ということだね!

まとめ

ブランディングにおけるロゴの重要性についてご紹介しました。また、企業・ブランドの『顔』と言えるロゴを制作し、ブランディングを展開していくためには、商標調査及び商標登録も欠かせない手続であることもお分かりいただけたでしょうか。
まだ商標登録していないロゴをお持ちの方は、商標出願をご検討ください。以下から簡単に費用の計算が可能です。⇒計算ページへ
まだロゴを作成されていない方は、当所のロゴ作成サービスのご利用もご検討ください。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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