ブランディング広告とは?解説と成功のヒント

ブランディング広告って何?

ブランディング広告ってどんなものなのかな?
ブランディング広告とは、企業や商品・サービスの認知度や理解度を高めたり、良いイメージを定着させたりするるために打ち出す広告のことです
その名のとおり、「ブランディング」のための広告と言えます
認知度・理解度の向上やイメージの定着が目的か……
それってどういう意味があるのかな?

ブランディング広告とは

ブランディング広告とは、企業や企業が提供する商品・サービスのブランド力を強化・向上させるための広告のことです。
企業自体や商品・サービスの認知度や理解度を高めたり、良いイメージを持たせたりすることを目的とします。

直接的に商品・サービスの購買を目指すのではなく、「○○と言えばあの商品!」「○○と言えばあの会社!」という認識を顧客に持ってもらうことで、商品・サービスが自然と売れる流れを作ります。

元々は、テレビCMや新聞・雑誌などのマスメディアで行われることが多かったものですが、最近ではTwitterやYouTubeなど、SNSやウェブ上でも、動画を使ったブランディング広告が多く配信されるようになりました。

レスポンス広告との違い

ブランディング広告とは反対の役割を持つ広告が、レスポンス広告です。

レスポンス広告は、広告を目にした人からの具体的なレスポンス(購入、問合せ、資料請求、など)を獲得することを目的とします。

ターゲットに効率的に広告を届けられるよう、ダイレクトメールやWebのリスティング広告・バナー広告などでよく行われます。
直接的にユーザーのレスポンスをうながすために、広告には商品・サービスの価格や内容、購入先・問合せ先の情報を含めます。

ブランディング広告とレスポンス広告は、ビジネスに対し期待される成果が異なるので、それぞれの特徴を理解して効果的に運用する必要があります。

ブランディング広告のメリット・デメリット

ブランディング広告を活用するメリット・デメリットを紹介します。

メリット

ブランディング広告の1番のメリットは、「ブランディングに効果的である」という点です。

ブランディングとは、企業や商品・サービス(=ブランド)の認知を高め、良いイメージを顧客に持たせることで、ブランドの価値を高めていくマーケティング手法です。
ブランディングに成功すると、以下のような効果を得ることが可能です。

ブランディングによってブランドに付加価値がつくことで、「この企業/このブランドの商品である」ということが顧客にとっての価値になります。
そして、自社の商品やサービスが、自然と顧客に選んでもらえるようになるのです。

ブランディング広告は、このブランディングを進める方法の1つなので、ブランディングのメリット=ブランディング広告のメリットと言えるでしょう。

デメリット

「ブランディングに役立つ」という大きなメリットがあるブランディング広告ですが、デメリットも考えられます。

効果が表れるまでに時間・コストがかかる

ブランディング広告の目的は、ブランドの認知度・理解度・イメージを高めることなので、レスポンス広告と異なり、すぐさま購入にはつながりません。

ブランドが独自の地位を確立するまでには、それなりに時間が必要です。また、どれくらいの時間が必要かも未知数です。
そのため、ブランディング広告は広告掲載が長期にわたり、コストがかかるという側面があります。

効果を測定・分析しづらい

レスポンス広告は、広告の効果を評価する時、「実際にどれだけのレスポンスがあったか」が指標となります。
広告の効果が、注文数や問合せの件数という数値に表れるので、とても分かりやすいですね。
一方、ブランディング広告ではそのような数値化は難しいです。

また、ブランディングは通常、ブランディング広告を出稿する以外にも、様々な手段を駆使して進めていきます。
そのため、実際にブランディングに成功して売り上げが増えたという場合であっても、果たしてそれが、ブランディング広告による効果なのか、広告以外の手段による効果なのかを明確にすることは難しいでしょう。

強力な競合への対抗が難しい

ブランディング広告を打ち出したい分野で、すでにブランディングに成功している競合他社がいる場合、相手のブランドを凌駕して自社の地位を確立化するには、相当の困難が伴います。
投入するコストに見合う結果を得られる余地があるのか、事前に入念な検討が必要です。

けっこうデメリットがあるなあ
特に、競合がいると難しいんじゃ、どうしようもないじゃないか
確かに、短期的に売り上げを伸ばしたい、というような目的がある場合、ブランディング広告は向いていませんね
ブランディング自体が、長期的・戦略的な視点が必要なものだからです
逆に言うと、自社がブランディングに成功すれば、他社の参入にも動じない立場になれるということです
なるほどね
早期に取り組むほかにも、「どのフィールドで戦うか」も重要になってきそうだな

ブランディング広告を成功させるためには

ブランディング広告はブランディング推進の1手段なので、ブランディング自体の戦略がしっかりと立てられているかどうかが大きなポイントになります。

自社商品・サービスの分析を行う

まずは、自社の強みや特徴をしっかりと分析し、顧客に訴求できるものは何なのかを把握することが重要です。
そこから、誰に対して、どのような言葉で、どのようなイメージを持たせるべきか、ということが見えてきます。

ターゲット設定を入念に行う

どういう人に向けて広告を行うかは、細かく設定します。
詳細な人物設定を行わないと、伝えるべき情報やメッセージがぼやけてしまい、誰にとっても響かない内容になってしまいます。

長期的な視点で行う

上でも述べたとおり、ブランディングは一朝一夕で完了するものではありません。
また、一旦ブランドの認知やイメージを確立したとしても、その後はその認知・イメージの維持が必要になります。
ブランディング広告を運用するときには、目先のコストや売上の増減にとらわれず、長期的に取り組むことが大事です。

ブランディング戦略について

ブランディング戦略についての概要・解説は、こちらの記事をご確認ください。

まとめ

ブランディング広告は、ブランディングを推し進めるために打ち出す広告で、認知度UPやブランドイメージの構築に役立ちます。
直接的に商品・サービスを売り込むのではなく、ブランディングを通して「顧客に選ばれる」会社・商品・サービスになることを目指すものなので、長期的な戦略と計画が必要です。

ブランディングには、商品・サービス名などに関する「商標」の設定が必須です。
そして、商標を長く安全に使用するためには、「商標登録」が不可欠です。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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