ブランドエクイティの重要性と向上戦略

ブランドエクイティってなんだろう?そんなに重要なのかな?

ブランドの力を最大限に引き出し、競争の激しいビジネス世界で成功を収めるためには、ブランドエクイティの向上及び保護が不可欠です

この記事では、ブランドエクイティの重要性から具体的な向上戦略を解説します。

1.ブランドエクイティの重要性

(1)ブランドエクイティの定義と役割

ブランドエクイティとは、商品やサービスそのものの価値とは別に、ブランドが持つ知名度や信頼感などの無形の価値を「資産」として評価したものです。

ブランドエクイティは、ブランドの知名度、知覚品質、ブランドへの愛着などの要素から構成されています。

ブランドエクイティが高まると、競争の激しい市場でブランドによって他の企業から商品・サービスを差別化できるので、消費者の選択において有利な立場を築くことができます。また、消費者の意思決定において安心感や信頼性を提供し、購買意欲を高めます。

ブランドエクイティの向上は、企業の経済的価値を高め、長期的な成功と競争力の維持に寄与します。

(2)ブランドエクイティのビジネスへの影響と利点

ブランドエクイティは、ビジネスに大きな影響を与えます。

高いブランドエクイティを持つ企業に対しては、消費者の購買意欲とロイヤルティが高まり、消費者はブランドに対して愛着を持ち、他の競合ブランドよりも優先的に選択する傾向があります。

また、ブランドエクイティが高い企業は、価格競争においても有利です。消費者は高いブランドエクイティを持つ商品には価値があると認識し、より高い価格にも納得します。

高いブランドエクイティを持つ企業は、競合他社よりも収益性が高い傾向にあります。販売促進の効果もより大きくなるため、新製品の導入時に成功率が高くなり、さらに、従業員のモチベーションを高め、優秀な人材の獲得やリーダーシップの確立にも貢献すると言われています。

(3)ブランドエクイティが持つ具体的な要素(アーカーモデル)

ブランドエクイティは、①知名度、②知覚品質、③ブランド連想、④ブランドへの愛着、⑤その他のブランド資産(知的所有権、取引先や消費者との関係性等)の5要素から評価されています。

①知名度

ブランドが認知されている度合いのことを指します。知名度のあるブランドにはより安心感があり、消費者によって選択される可能性がより高くなります。

②知覚品質

企業側が判断する品質ではなく、消費者が感じる品質を指します。知覚品質は、製品の性能、安心感や雰囲気など、消費者が主観的に判断する品質です。

③ブランド連想

消費者がブランド名から連想するものを指します。

消費者は、実体験や思い出のみならず、広告や口コミ、メディアの発信などから連想します。消費者にポジティブな内容を連想してもらえれば、ブランドの資産価値は高くなります。また、企業側がイメージしてもらいたいことが連想されているかも重要です。

④ブランド・ロイヤルティ

ブランドへの愛着度合いを指します。

ブランド・ロイヤルティが高ければ高いほど、消費者のリピート率が高くなります。消費者が製品に愛着を抱いていれば、ちょっとしたことでは競合他社の製品やサービスに乗りかえることはありません。

⑤その他のブランド資産(知的所有権、取引先や消費者との関係性等)

特許権、商標権、著作権などの知的所有権、独自の技術やノウハウ、取引先や消費者との強い関係性など、ブランドの価値を支えて利益を生む無形のものを指します。

競争相手からブランドを守る力も資産として見なされます。

2.ブランドエクイティの向上戦略

(1)ブランドにより伝えたい価値観とブランドの決定

ブランドエクイティを高めるためには、まずブランドにより伝えたいメッセージ(イメージしてもらいたいこと)を決定します。

メッセージは、企業のビジョン、ミッション、および対象となる商品のポジショニングなどに基づいて行われるべきです。そして、そのメッセージにそって標章などのブランドを検討すべきです。

これにより、消費者にはメッセージが効果的に伝達することが可能となります。

(2)広告宣伝やインフルエンサーなどを活用しながら認知を高める

広告宣伝、パブリシティなどによって、ブランドの認知度を高める必要があります。YouTuberなどのインフルエンサーを活用することもできます。

(3)知覚品質を上げる

ブランドの知覚品質を上げるためには、信ぴょう性や説得力を持って価値を伝えることが大切です。

信ぴょう性を持って価値を伝える方法のひとつに、ブランドの信念やこだわりを大事にする姿勢を見せることが挙げられます。

また、知覚品質を上げるために、消費者に体験してもらうことも効果的です。試乗・試食・体験入学などがあります。

(4)消費者との関係性の強化

ブランドに対するロイヤルティを高めるためには、消費者との関係を強化することが重要です。

消費者との関係強化のためには、消費者関係管理(CRM)のような関係強化策や常連対応、ブランドを体感できるイベントを開催するなど、さまざまな方法があります。

また、競争相手からブランドを守る力も資産として見なされます。

まとめ:

ブランドエクイティは、ブランドの認知度や知覚品質、消費者のブランドへの愛着などの要素から構成されています。

また、ブランドエクイティの向上戦略として、イメージしてもらいたいことを決定すること、広告宣伝やインフルエンサーなどの活用によって認知を高めること、知覚品質を上げること、消費者との関係性の強化があります。

これらの取り組みを通じて、ブランドエクイティを最大化し、競争力のある市場で成功を収めることができます。

なるほど。ブランドエクイティはビジネスを行う時にとても重要なんだな。

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supervisor
この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
森山 浩 
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