プリキュアで考える商標登録。プリキュア商標が守っている大切なものとは?

次のプリキュアのタイトルは、商標を見れば分かるんだよね?
出願された商標は、公開されるのが原則なので、次回作と思われる商標が公開される度に話題になりますね。
公開された情報をもう少し詳しく見てみることで、プリキュアのブランド価値の高さがより理解できるかもしれません。

プリキュアで考える商標登録

「プリキュア」は、ご存知の通り、毎週日曜朝8時30分からテレビ朝日系列で放送されている人気アニメシリーズです。
毎年タイトルが新しくなり、登場人物も変わるのが恒例ですが、少女たち(一部例外あり)が「プリキュア」に変身して、世界の平和を脅かす敵と戦うという設定は共通しています。

プリキュアを制作している東映アニメーション株式会社は、翌年のタイトルを発表する前に、タイトルのロゴ(場合によって文字)を商標出願をしています。
そのため、確実ではないですが、商標出願の情報を見れば、次回作のタイトルが推測できます。

ただ、商標出願の情報には、タイトルだけでなく様々な情報が含まれています。
プリキュアシリーズのタイトルの商標を例に、商標情報から分かることや、商標登録の仕組みを解説します。

目次 Index
  1. まずはプリキュア商標を検索!
    1. 商標を検索できるサイト
    2. プリキュア商標を検索してみると
  2. なぜ公式発表前に商標出願する必要があるのか
    1. 商標は早い者勝ちの制度だから
    2. 外部のメーカーへ事前にタイトルを伝える必要があるから
  3. 100万円超え!?プリキュア商標の出願・登録に掛かる金額
  4. 具体的にどのような区分で登録されているのか
    1. 第3類 化粧品、歯磨き など
    2. 第5類 薬剤、衛生マスク など
    3. 第25類 被服、履物 など
    4. 第28類 おもちゃ、人形 など
    5. 第41類 映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営 など
    6. 他にもたくさん
  5. プリキュアで考える商標登録のまとめ
    1. 商標は無料で検索できます
    2. 商標は早いもの勝ち!出来るだけ早く出願する
    3. 商標はマークと指定商品・役務がセットで登録される

まずはプリキュア商標を検索!

まずは、どんなプリキュア関連の商標が登録されているのか調べてみましょう。
以下のようなデータベースを使用すれば、登録されている商標を検索可能です。

商標を検索できるサイト

・J-Plat-Pat
Jplatpatのトップページ
j-platpatトップページ
J-Plat-Patは特許庁が発行している商標の情報を検索出来るサイトで、経済産業省所管の独立行政法人工業所有権情報・研修館(通称INPIT)が運営しています。
無料で商標について詳細な検索が可能ですが、区分や類似群コードなど専門的な知識が若干必要になります。
また、検索結果は一覧で表示されますが、類似しているかどうか等の判断は自分で行う必要があります。

・オンライン商標出願サービス「AmazingDX」
Amazing DX®商標調査
AmazingDX商標検索ページ
専門的な知識がなくても、簡単な操作で商標検索ができるサイトです。
検索だけでなく、商標を出願したいという場合にも、商標登録が可能かどうかについての結果を○△×など分かりやすく表示します。費用も無料です。
調査結果に問題が無い場合、商標出願の依頼もそのままオンライン上で出来るサービスです。

プリキュア商標を検索してみると

さて、検索したところ、以下のような商標がヒットしました。
出願日をみると、だいたい毎年10月頃に出願がされています。

プリキュアの商標登録1
プリキュアの商標登録2

なぜ公式発表前に商標出願する必要があるのか

例年、次のプリキュアシリーズのタイトルが公式に発表されるのは11月頃です。また、新シリーズの放送開始は2月です。
なぜ、それよりも早い毎年10月頃に商標が出願されているのでしょうか。

商標は早い者勝ちの制度だから

まず、商標の制度的に、出来るだけ早く出願する必要があるからだと考えられます。
商標は早い者勝ちの制度です。同じ商標を出願した場合、原則先に出願した人だけが権利を取得することができます。

そのため、番組タイトルに限らず、どんな商標も出来るだけ早く出願をした方がよいということになります。
プリキュアタイトルの商標も、タイトルやロゴが正式に決定次第、出願しているのだと考えられます。

外部のメーカーへ事前にタイトルを伝える必要があるから

次に、業界ならではの事情もあると考えられます。
プリキュアなどの子供向けテレビシリーズの場合、おもちゃや文房具、カバンなど幅広いキャラクター商品が展開されることが通常です。

また、新シリーズの放送開始時点で、すでにのおもちゃなどの商品が店頭に並んでいる光景もよくみられます。
そうすると、各商品を制作するメーカーにタイトルやロゴ、キャラクターに関する情報が伝えられるのは、タイトルの正式発表よりもっと前のはずです。

各メーカーとは秘密を守る契約をしているとは思われますが、どこから情報が洩れるとも限りません。
もしも悪意のある人にタイトルが伝わってしまうと、先に商標出願される可能性もあります。

そのため、おもちゃメーカー等の外部の人に情報を伝える前に、商標出願する必要があり、それらの事情を考慮したタイミングが、毎年10月頃であると考えることができます。

100万円超え!?プリキュア商標の出願・登録に掛かる金額

さて、改めてプリキュア商標の詳しい情報をみていきましょう。
商標であるロゴのほか、指定商品・役務というものも記載されています。

プリキュアの商標登録の指定商品・役務

商標登録では、その商標と指定商品・役務がセットで登録されます。
指定商品・役務とは、その商標を使用する製品やサービスを具体的に表したもので、分野ごとに全45区分に分けられています。

プリキュア商標は23もの区分で出願・登録がされています。

区分が多いと、幅広い分野で商標が使用できる出来る代わりに、掛かる費用は、特許庁に支払う印紙代だけでかなりの額になります。

具体的には以下の計算式で計算されるため、23区分の場合、出願時に約20万円、登録時に約75万円の印紙代を納める必要があります。

出願時印紙代計算式⇒3,400円+(区分数×8,600円)
登録時印紙代計算式⇒区分数×32,900円

特許庁ホームページ:産業財産権関係料金一覧

さらに、商標出願には特許庁に払う印紙代とは別に、通常、手続を代理する弁理士に払う費用もかかります。

そうすると、プリキュア商標の登録に掛かる費用は、100万円を超えていると考えられます。
逆に言えば、プリキュア商標にはそれ以上の価値があるのだとも考えることができます。

具体的にどのような区分で登録されているのか

上記の通り、23区分もの分野で登録されているプリキュア商標ですが、具体的にどのような分野で登録されているのでしょうか。
また、実際にその分野で商品やサービスは展開されているのでしょうか。

以下に実際にプリキュア商標が出願されている区分をいくつか調べてみました。

第3類 化粧品、歯磨き など

ライフスタイルバンダイ 薬用ハミガキジェル デリシャスパーティ プリキュアの販売ページ

さっそくありました、プリキュア歯磨き粉。
フッ素配合で、お子様に人気のいちごの香味だそうです。

第5類 薬剤、衛生マスク など

バンダイ公式サイト 不織布マスク デリシャスパーティ プリキュアの販売ページ

いまや日常生活で欠かせないアイテムとなったマスクが属する区分もしっかり権利化しています。

第25類 被服、履物 など

アームカバー付き半袖Tシャツ【女の子 子供服】

キャラクターの絵がプリントされたTシャツやトレーナーは昔からの定番ですよね。
今では変身後のコスチュームを模したワンピースなんかもあるようです。

第28類 おもちゃ、人形 など

プリキュアおもちゃウェブ

プリキュア商標にとって、最も重要と考えられる区分ですので、当然出願・登録されています。

第41類 映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営 など

デリシャスパーティプリキュア ドリームステージ♪

忘れちゃいけないプリキュアショーの分野でも、しっかり出願・登録されていました。

他にもたくさん

以上、一部の区分を取り上げましたが、他にも第16類の文房具類や第32類の清涼飲料などの区分でも出願・登録されています。
子供たちが偽物の商品を買わされたりしないよう、幅広い分野でプリキュア商標を出願・登録しているようですね。

プリキュアで考える商標登録のまとめ

プリキュア商標の詳しい情報と、プリキュア商標を例に商標登録の制度についてみてきました。
以下簡単に振り返ります。

商標は無料で検索できます

商標は以下のようなサイトで無料で検索できます。
歴代のシリーズタイトルなど、プリキュア商標ももちろん出願・登録されています。

・J-Plat-Pat
Jplatpatのトップページ
j-platpatトップページ

・オンライン商標出願サービス「AmazingDX」
Amazing DX®商標調査
AmazingDX商標検索ページ

商標は早いもの勝ち!出来るだけ早く出願する

商標は原則先に出願した人のものになります。
プリキュア商標が、公式にタイトル発表前に出願されるのも、この制度が関係していると考えられます。

商標はマークと指定商品・役務がセットで登録される

商標は、そのマークだけではなく、商標を使用する製品やサービスを表したものも併せて出願・登録しなければなりません。
プリキュア商標では、おもちゃ以外にも幅広い製品に商標が使われるため、とても多くの指定商品・役務を登録しています。

また、商標出願・登録には特許庁へ収める印紙代と、弁理士に依頼する場合は依頼料がかかります。
プリキュア商標の場合100万円以上の費用が掛かっていると考えらえます。

プリキュア商標は、幅広い分野で出願・登録されているから、子供たちが安心して公式グッズを楽しむことが出来るんだね。
supervisor
Supervisor for the article:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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