商標の出願件数など、商標出願の動向を知りたい!

商標の出願された数などの情報って、どこで確認できるのかな?
例えば、特許庁が毎年公開している「特許行政年次報告書」が有ります。当該報告書を確認してみてはいかがでしょうか。

本記事では、知財の動向を把握するために必要な、出願件数のデータの確認方法を紹介します。

知財の動向を知ることは、自社の知財戦略を考える上で重要

商標の出願動向は、経済状況や企業活動と密接に結びついています。商標の出願情報は、企業活動において、商標出願戦略、ブランド戦略等の策定に有益なものです。

上記出願情報とは、例えば、商標等が出願・登録された数、出願先の国などが含まれます。

出願情報を得たいときは

上記のような、出願の数を示すデータなどはどこで公開されているのでしょうか?

特許庁のホームページからデータの確認が可能です。特許庁は、「特許行政年次報告書」というものを毎年取りまとめて公表しています。この報告書を確認することで、知的財産をめぐる国内外の動向と特許庁の取組を知ることができます。

「特許行政年次報告書」は、特許庁のホームページからご覧いただけます。最新のデータから、2021年、2020年・・・と過去のデータもさかのぼって確認することができます。

参照:特許行政年次報告書

「特許行政年次報告書」の概要や目次も上記ページから確認できます。
また、各章ごとにpdfデータでダウンロードが可能です。

年次報告書で紹介されていること

特許、実用新案、商標、意匠に関連する資料が掲載されています。
具体的には、例えば、以下に関するデータが掲載されています。

・国内外の出願・登録の状況と審査・審判の現状

・企業や大学等における知的財産活動

・施策に関する動向

・特許庁の施策の紹介

注目すべきポイントの例

「特許行政年次報告書」には、グラフ形式で、主要な統計情報が紹介されています。
また、知的財産をめぐる動向のうち着目すべきポイントがまとめられています。

例えば、商標であれば、商標審査の期間の長期化を阻止すべく、近年特許庁において、審査の体制強化・効率化が促進されてきました。
その結果、2021年の一次審査通知の件数は前年⽐23.3%増となったそうです。

このように、「特許行政年次報告書」において、特許庁により行われた施策の成果についても確認することができます。

速報のデータも公開されています

また、特許庁は、上記の報告書の他に、「特許出願等統計速報」という情報も公開しています。
当該速報では、日本における産業財産権の出願等の状況について、基本的なデータが毎月提供されます。

本統計速報値は、特許、実⽤新案、意匠及び商標に係る出願、登録及び審判の件数、特許及び商標に係る国際出願の件数並びに特許出願審査請求の件数
について、特許庁の統計処理⽤データをもとに、暫定的に集計されています。

参照:特許出願等統計速報

「特許行政年次報告書」には、出願・審査請求等の件数や推移、特許審査の現状などが詳細にまとめられているね!
でも、これらのデータを生かして、今後のビジネス戦略をどうやってたてればよいのかな・・・。
そのようなときこそ、専門家に相談してみてはいかがでしょうか?近年の知財動向を踏まえた上で、事業の分野ごとに具体的にアドバイスをもらえるのではないでしょうか。
なるほど!専門家の意見も聞いた方が、より具体的なビジネス戦略が立てられそうだ。

各データをふまえて知財戦略を検討しましょう

御覧の通り、「特許行政年次報告書」には各種データが詳細に掲載されています。
それらのデータを実際に生かして、自社のビジネス戦略をたてたいけど、データをどのように活用しようか悩んでいる・・・。
そのような法人の方は、ぜひ当所までお声がけください。
近年の知財動向を熟知し、かつ実務経験が豊富な弁理士が対応いたします。
ご相談は、当所ホームページの、「商標専用特設サイト」のホームから等で受け付けております。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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