ブランディングデザインとは?ブランド構築とデザインの関係

ブランディングデザインって何?

最近ウチも起動に乗ってきたけど、ライバル企業との差別化が悩みの種だな・・・ここらで他社と区別できる付加価値を付けていきたいんだけど、どうやって展開すればいいのかな。
そうした付加価値を生み出す方法として、“ブランディングデザイン”があります。“ブランディングデザイン”を上手く取り入れれば、視覚的なブランドイメージを構築することが可能になり、他社との差別化に繋がりますよ。
“ブランディングデザイン”か・・・。弊社もパッケージやサービスのデザインに気を使ってはいるけど、差別化ってほどじゃないよ。それって普通の“デザイン”とは違うものなの?

ブランディングデザインとは何か、デザインとの違いについても説明の上、ブランディングデザインの展開方法について解説します。

“ブランド”と“デザイン”

“ブランド”

まず“ブランド”とはなんでしょうか?ブランド名のことのみを意味する言葉でしょうか?でも、象徴的なロゴ、商品の色や形など、様々な形で「その企業である」ことを認識することができますよね。ブランドとは端的に言えば、その企業や商品がもつイメージそのものを表します。例えば、街中で高級車のエンブレムを付けている車を見れば、一目で「高級車だ」と認識ができます。この「一目で湧くイメージ」こそが“ブランド”となるのです。そしてこのイメージは、イメージを抱かせた顧客の「イメージ通り」という、信頼や約束に繋がっていきます。

“デザイン”

一方、“デザイン”とはなんでしょうか。デザインと聞いてまず思い浮かぶのは、広告やグラフィックデザインといった視覚的に訴えるものかもしれません。その他にも、WEBデザインやアプリなどのUIを意識したものや、より大きく経営やマーケティング、サービスの体系に関するデザインも活用されています。そのいずれもが「ユーザーの目的を達成するため、問題を解決するため」に行われるものであり、この設計が“デザイン”と呼ばれています。

ブランディングデザインの概要

では、“ブランディングデザイン”とはなんでしょうか?「ブランディング」とは、商品やサービスに「イメージ」を与えることです。高級感であったり、品質であったり、価値のあるイメージを明確な意図を持って表現することを「ブランディング」と言います。
詳細は以下のページで解説していますので、ご参照ください。

ブランディングには、実際、デザインがとても大きな役割を持っています。企業のブランディング面におけるデザイン全般をブランディングのコンセプトを基に統一し、イメージの統一化を図るのです。視覚という人間の五感の中でも最も情報量の多い感覚から、企業のコンセプトイメージを伝達するために、ブランディングデザインは重要な要素となります。また、こうした企業イメージで統一されたデザインは、需要者に一目でわかる競合他社との区別を産み出します。
ここで重要なポイントは、「イメージが統一されたデザイン」であることです。デザインごとにコーポ―レートカラーがバラバラだったり、コンセプトが高級感なのに企業ロゴがポップだったりすると、ブランディングにはなりません。そのため、コンセプトに沿ったデザインの統一、これがブランディングデザインの肝となります。

企業コンセプトを基にしたデザインの統一化か。そういえばウチのwebサイトの雰囲気は商品の雰囲気と合っていないと思っていたよ。イメージを統一させたいけど、具体的にはどういった方法でブランディングデザインを行うの?

ブランディングデザインの流れ

コンセプトの明確化・言語化

ブランディングデザインを行うにあたって、最も重要なことで最初に始めるべきことは、ブランドのコンセプト・ビジョン・メッセージを明確に設定し、言語化することです。もし社長一人が頭の中だけで「こうした会社にしたい」「こうした商品・サービスにしたい」と思っていても、それが社員やデザイナーに伝わらなければ、イメージの統一されたデザインを目指すことはなかなかに困難です。たとえば自社ブランドのコンセプトは「オーガニックで自然派を追求したブランド」というコンセプトが明確に言語化されていれば、「メインカラーは緑と青」「木のぬくもりを感じるデザイン」「温かみのあるフォント」など、視覚面でのイメージの共有・統一が図られ易くなります。

デザイナーへの依頼

明確化・言語化したブランドコンセプトに基づき、ブランディングデザインをデザイナーに依頼します。デザイナーがデザインを制作するにあたって、はっきりとブランドコンセプトが伝わらなければならないため、キーとなるコンセプトやイメージは明確にしておく必要があります。イメージのサンプルとして近しい雰囲気のものを資料として準備し、提供してみるのも良いでしょう。

社内での共有・周知

ブランディングデザインを成功に導くためには、明確化・言語化したブランドコンセプトを社員へ共有・周知することも大事です。この時、デザインに統一性を持たせるために、コンセプトやデザインの基本となるスタイルガイドを作成しておくと、企業全体にブランディングデザインを浸透させやすくなるでしょう。

なるほど!サイトと商品のイメージがバラバラだったのはきっとコンセプトが明確になっていなかったからなんだ!さっそくコンセプトについて検討を進めてみよう。

日本におけるブランディングデザイン事例の紹介

■スターバックス

スターバックスは家でも職場でもない「サードプレイス」を顧客に提案しています。スターバックスではコーヒーという商品の提供よりも、「スターバックス」という「体験」の提供を重視しており、それを目指すためのデザインに統一が図られています。スターバックスでのひと時には、お洒落で洗練されたくつろぎの時をイメージする人も多いのではないでしょうか。そのイメージこそ、スターバックスが「サードプレイス」というブランディングを成功させている証拠のひとつであり、あの空間のデザインこそがそのブランディングをけん引するブランディングデザインの表れです。

ブランドを守る商標登録

ブランディングにおいてデザインが重要性を持ち、視覚的に企業イメージを伝える代表的なものとして、企業ロゴの存在があります。この企業ロゴについては、商標登録を行うことで商標権が発生し、更新を行うことによって半永久的に権利が保護されることになります。この権利の保護によって、そのロゴの下で安全に企業活動が行える他、同じロゴを使用し続けることでブランドのイメージを保ち続けることも可能にします。
一方、商標権の保護がないと、ある日急にロゴの変更を迫られたり、場合によってはせっかく構築したブランディングデザインを刷新しないとならなくなる危険性も。
ロゴのデザインが完成したら、商標権の取得についてもご検討・ご相談ください。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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