商標の専門家が選ぶ!ブランディング本おすすめ7冊を紹介

ブランディングの考え方を学ぶために本を探しているんだけど、なかなか自分に合った本が見つからないんだ。著者によって言ってることが違うし、どんどん新しい本が出てくるし……
誰かオススメ本を紹介してくれないかな?
それなら、「目的」という視点で本を探してみるのはどうでしょう。
本をたくさん読んでいる商標の専門家にオススメ本を聞いてみましょう。

今回の記事では、特許事務所に勤める読書家の商標担当者が、ブランディングやブランド戦略を考えるのに役立つおすすめ書籍を目的別に紹介します。

ブランディングの全体像を学びたい人にオススメの本

『ブランディングの教科書 ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる』

『ブランディングの教科書 ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる』
著: 羽田康祐 k_bird ほか
NextPublishing Authors Press 2020 年

この本のポイント

広告とコンサルティングを経験した著者が、ブランディングを論理的に解説する本です。
商品やサービスに独自性と感情移入移入を形創るためのブランディングを、ステップを踏んで解説しています。
一方的な価値の提供ではなく、顧客・生活者の目線を起点にしています。

マーケティングの下位にブランディングがあるのではなく、「ブランディングのほうがマーケティングの上位にある」という考え方の本です。
後述する『パーパス・ブランディング』とも相性がよいでしょう。

あれ、ブランディングはマーケティングの一部じゃないの?
「マーケティング>ブランディング」の考え方と、「マーケティング<ブランディング」の考え方の両方がありますよ。この本は後者ですね。
マーケティングの一部としてのブランディングの考え方を知りたい場合は、マーケティングの本を読むといいですよ。
自社の立場がどちらかに決まっている場合は、それに合わせたほうがよさそうだな。

『この1冊ですべてわかる マーケティングの基本』

『この1冊ですべてわかる マーケティングの基本』
著: 安原 智樹
日本実業出版社 2009 年

この本のポイント

B2Bマーケティングの経験を重ねた著者が、マーケティングについて解説する本です。
広く浅く解説されていますので、マーケティング業務の全体がわかるでしょう。
上記の『ブランディングの教科書』とは逆に、「マーケティングの中のブランディング」の立ち位置がわかる本です。

商品開発を、

に分け、新商品開発の中でのブランド・シンボルやネーミングの作り方を解説しています。

読んだらなんとなく全体の戦略はわかったよ。
でも、文字が多いと皆に読んでもらうのは難しいかな。
広告をデザインする広報部門や、クリエイティブ部門にわかりやすくブランド戦略を伝えられる本はないのかな?

『デジタル時代に知名度ゼロから成功する! ブランディング見るだけノート』

『デジタル時代に知名度ゼロから成功する! ブランディング見るだけノート』
監修: 乙幡満男
宝島社 2021 年

この本のポイント

マツモトキヨシのプライベートブランド「matsukiyo」などを立ち上げた方が監修しています。

数多くのブランディング要素を、豊富なイラストを使ってひとつひとつ説明した本です。
「見るだけ」とあるますが、知識を体系的に理解したい方は、マインドマップなどにまとめながら読むことをオススメします。

ブランディング担当者がデザイナーやステークホルダーと知見を共有したい事項があるときに、そのページだけ開いて見せるのに使うのも便利です。

ブランディングの基礎からしっかり固めたい人にオススメの本

『パーパス・ブランディング ~「何をやるか?」ではなく、「なぜやるか?」から考える』

『パーパス・ブランディング ~「何をやるか?」ではなく、「なぜやるか?」から考える』
著: 齊藤 三希子
宣伝会議 2021 年

この本のポイント

企業の「存在理由」を軸にブランディングを行う「パーパス・ブランディング」について解説した本です。
著者はパーパス・ブランディングに10年以上携わっているブランディングコンサルタントです。

企業の存在理由という、経営活動の根本部分をしっかり設定することで、ブランディングにとって最も大切な「一貫性」が生まれます。その存在理由(パーパス)を深掘りする手法などについて解説されています。
日本におけるパーパス・ブランディングの事例も紹介されており、パーパス・ブランディングの入門としては最適の1冊です。
外国ではパーパス・ブランディングは一般的であるため、ブランドを世界に展開される方にもオススメです。

ブランディングを実践する担当者の方にオススメの本

『この1冊ですべてわかる ブランディングの基本』

『この1冊ですべてわかる ブランディングの基本』
著: 安原 智樹
日本実業出版社 2014 年

この本のポイント

B2Bマーケティングの経験を重ねた著者が、ブランドの作り方・育て方を解説する本です。

とても具体的・実践的で、どちらかと言えば手引書のような本です。
実務担当者向き。
顧客(消費者)が商品とどのようなかかわりを持っているかによって、アプローチを変えるなどの手法が学べます。
顧客との絆を重視した、外向きのブランディング(アウターブランディング)寄りの本だと言えるでしょう。

中小企業のブランディングにオススメの本

『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』

『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』
著: 岩崎 邦彦
日本経済新聞出版 2013 年

この本のポイント

高糖度トマト「アメーラ」を手がけてきた著者の実体験をもとに、中小企業のブランド戦略を解説した本です。
販売規模や広告費などが多くはない中小企業こそ、商品・サービスの価値を高めるブランド力が必要です。
そのためのネーミング方法、流通戦略、ブランドアイデンティティの作り方等の施策について、分かりやすく語られています。

個人のブランディングにオススメの本

『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』

『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』
著: ピーター・モントヤ, ティム・ヴァンディー, 翻訳: 本田 直之
東洋経済新報社 2005 年

この本のポイント

アメリカのパーソナルブランディング・コンサルタントの方が書かれた本です。

店舗や士業など、個人でビジネスをされている方(個人事業主)におすすめの本です。
「人」には多数の競合がいますから、差別化が最も必要だといえるでしょう。

少し古い本ですが、その分、どのような媒体にも応用がききます。
各種WebマーケティングのやSNSマーケティングの本と組み合わせて使うことで、より大きな効果が発揮できるでしょう。

自分に合ったブランディングを学んで、大きな成果につなげましょう

なるほど、ブランディングをどう捉えるか、自分の職務範囲、企業規模によっても、読むべきブランディング本は変わるということだね。
さっそく勉強した内容をルールやガイド化して、これから仕事に役立てていこう。

自分に合ったブランディングについて相談したいときは、弁理士に相談することもできますので、ご活用ください。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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