ブランディングのためのブランド・ポートフォリオ戦略とは!?

ブランディングを進めるブランド体系化

ブランディングを進めろって言われたけど、困ったなあ・・・1つだけならまだしも、ウチの会社には商品がいっぱいあるし、各々のブランディングなんてどう進めて良いかわからないよ!
まずは商品ブランドを体系化して管理することにより、各商品の「位置づけ」を明確にすることから始めましょう。こうした体系化によって計画的にブランド全体を管理していく戦略を「ブランド・ポートフォリオ戦略」と呼びます。
ポートフォリオって、書類をまとめて入れておくものでしょ?ブランドをまとめて入れておくものか・・・なんだかスッキリしそう!

ブランド・ポートフォリオ戦略とは

ブランド・ポートフォリオとは、各企業が保有する複数のブランドとその情報をまとめたものです。
事業を展開するにあたって、企業が多くのブランドを有していると、ブランド間で対象とする消費者層や市場、商品の特性・コンセプト等が重複する状況が発生することにより、ブランディングに非効率を生じます。ブランド・ポートフォリオ戦略は、こうした問題への解決のために用いられます。具体的には、こうした非効率を改善し、それぞれのブランディングを強化するように体系的に管理し、経営に活用することを意味します。

ブランド・ポートフォリオ戦略の目的

ブランド・ポートフォリオ戦略は、企業が現在保有している(または新設する)ブランドについて、今後の資産を投入して育てていくべきブランドはどういったものか、という経営戦略上とても重要な意思決定を行う際の枠組み、指標となります。こうした重要な指標となるために、ブランド・ポートフォリオ戦略は以下の3つの目的を有しています。

「共食い(カニバリ)」を避ける

マーケティングにおいてブランド間でターゲットとすべき消費者層が被ってしまうと、自社の商品間などで競合・売り上げの奪い合い=「共食い(カニバリ)」が発生してしまいます。こうした事態を避けるために、ブランド・ポートフォリオ戦略によってターゲティングの差別化が図られ、関係性を見直すことができます。

ブランドアイデンティティの修正

ブランドアイデンティティとは、そのブランドについて需要者に抱いてほしいイメージのことです。
このブランドアイデンティティが曖昧なままブランドを展開していると、ブランドのイメージに「ズレ」が生じてきてしまいます。この「ズレ」はブランディングにとっても大きなダメージとなることから、ブランド毎の特徴を明確にすることが求められます。このブランドアイデンティティの明確化により、一貫性のあるブランドイメージの発信が可能になります。

ブランド間の相乗効果・補完

ブランド・ポートフォリオ戦略により、ブランド間の相性や関係性・それぞれの役割が見えてきます。これにより、ブランド間の相乗効果を狙ったり、弱点を補うことも可能となり、ブランディングを更に推し進めブランド価値を高めることに繋がります。

ブランド管理のための組織づくり

ブランド・ポートフォリオ戦略では、企業がもつすべてのブランドを体系的に管理するものです。これは、全てのブランド(商品・サービス)を関連付けて考えていく必要があることを示します。こうしたブランド・ポートフォリオ戦略には、それを運用・管理するための組織が社内に設置・構築されることが望ましく、ブランドの統廃合も検討しながらマネジメントを進めていくことが求められます。

1つ1つをバラバラに進めようとしたから、わけがわからなかったんだな。まとめて立ち位置を明確にしてみると、それぞれの特徴が掴めてきたぞ!何から手を付けるか、良く考えてみようかな。

商標登録を行いましょう

ブランド・ポートフォリオ戦略によって、見えてきた重要なブランドについては、すぐに商標登録を行いましょう。商標権はブランドの展開に当たり、大事なブランド名を守る重要な権利です。
商標権は商標出願を行わなければ取得できません。Amazing DXで大切な権利を保護しましょう。

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この記事の監修者:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
大阪法務戦略部長 八谷 晃典
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